自然

なぜ虫は光に集まるの?

まず答え

夜の虫が照明へまっすぐ引き寄せられているとは限りません。多くの飛ぶ虫は、空を上に保つため、体の背中側を明るい方向へ向ける反応を持つと考えられています。

近くの人工光が空より強いと、その反応が虫の飛び方を乱します。そのため、光の周りを回ったり、地面に落ちたりして、光に集まったように見えるのです。

しくみ

自然の夜は、空のほうが地面より明るいので、明るい方向を「上」の手がかりにできます。飛ぶ虫は背中側を明るい方へ向けることで、飛行中の姿勢を保ちます。

街灯や玄関灯は、空の光より近く、方向も限られています。そこへ近づくと、虫が同じ反応を続けるだけで飛行の向きが曲がり、光の周りを回る軌道になりやすいのです。

ここがポイント

すべての虫が同じように飛ぶわけではなく、種類や光の色・向き、周囲の明るさで反応は変わります。「光が好きだから遠くから集まる」とだけ考えるより、人工光が姿勢の手がかりを乱す場合がある、と理解するとよいでしょう。

参考資料